常習性を高める麻薬のような禁断の料理

ハンバーガー

「美味しい」という感覚について皆さんはどうお考えですか?

単純に舌が感じる味覚だと思われるかもしれませんが、「空腹が一番の調味料」と言われるように「体が欲求する」という作用が「また食べたくなる味」に繋がっています。

大手ハンバーガー店だけで5000店以上もの店舗があります。
ハンバーガーをセットで注文すると500~800円と決して安い食べ物ではありません。

それでも国民食といえるほど、ハンバーガーが浸透した理由はフライドポテトにあります。

今から20年ほど前、マクドナルドがサンキューセットという商品を出しました。
390円でハンバーガーにポテトがついてくるというバリューセットの前傾です。

ここからマクドナルドの進撃が始まったといっても過言ではないでしょう。

禁断の料理フライドポテトの秘密

フライドポテト

禁断の料理といってもフライドポテトに特別な調味料を使っているわけではありません。
それでも当たり前の調味料が組み合わせによって魔法に変わるのです。

それは「脂肪」と「炭水化物」と「塩分」です。
塩分には「脂肪」の吸収を高める作用があり、

糖分の元となる炭水化物もエネルギーを作り出す大事な要素です。
つまり「吸収」という作用を体が欲求している。これが「また食べてたくなる」要因です。

古来から伝わる鰻屋の手法をハンバーガーが伝承

 

さらに常習性を高める効果を担っているのが、フライドポテトを揚げる臭いです。
大手のハンバーガーショップを見てください。そのほとんどがフライヤーが厨房より手前に位置しています。

これは揚げる臭いを印象付けるためのものです。

嗅覚は視覚や聴覚に比べると、記憶を呼び起こす作用が強いと器官で、イメージや色など記憶と調和する香りを知覚することによってその香りは強く作用することがしられています。

香りと記憶を結びつけるというアイデアは非常に斬新なようですが、平賀源内が土用の丑の日に鰻を売るアイデアを与えたいきさつや店先で鰻を焼いた臭いで客を釣る方法を考えたことなど

落語の「枕」でも語られる話です。

日本マクドナルドの創業者藤田田氏は、ユダヤの商法といわれる著書を持つように
古き文化から根本を見出す力に長けていたのでしょう。

文化の中にヒントは多く含まれています。

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